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若い感性はプロの協力のもと、新たなステージへと羽ばたく[日本工学院ミュージックカレッジ]

インタビューARCHIVE
本記事は2016年8月31日発行の季刊誌『EventBiz』vol.4で掲載した内容をWEB版記事として転載および再編集したものです。掲載されている内容や出演者の所属企業名、肩書等は取材当時のものです。

2016年7月9日、東京・赤坂 BLITZ で「Summer tunes 2016」 が行なわれ、ロックバンドの「モノブライト」、読モ出身の「三戸なつめ」、エレクトロラップユニット「Charisma.com」という異例の組み合わせが登場し、観客を驚かせた。予測不可能なそのステージはしかし、それぞれのアーティストの個性が絶妙なバランスのもとで調和をはかり、独特の世界観をもって観客を熱狂の渦へと誘った。このコンサートを主催したのが「日本工学院ミュージックカレッジ」であり、企画・制作を担当したのが「蒲田キャンパスコンサート・イベント科」22期の学生たちである。彼らは実習の一環としてこの素晴らしいステージを見事に創りあげ、大勢の観客に感動を与えた。だが、その道程が常に順風満帆でなかったことは想像に難くない。たとえどんなに優れた才能を持っていようと、“学生”が持ち得る力には限度がある。この不足する力を補い、若者たちが存分に力を出し切れるよう計らった大人たちがいる。決して表舞台に立つわけではないが、彼らの存在こそがこのコンサートの鍵であり、成功に導いた立役者と言えるだろう。今回は、そんな“支えるもの”の視点も織り交ぜつつ「Summer tunes 2016」に注目した。

プロによる“通訳”が信頼関係の礎となる

Summer tunes 2016のコンセプトは“夏らしく、熱く盛り上がれるステージ”だ。その“熱さ”を実現するため、コンサート・イベント科が目をつけたのが、現在人気急上昇中のモノブライト、三戸なつめ、Charisma.com の3組だった。コンサート・イベント科では学生が自ら、時に講師・教員の力を借りつつ、アーティスへのオファー・ブッキングを行なう。しかし、まだ経験が十分ではない学生からのオファーに対し、一抹の不安を抱く事務所もあるだろう。そこで、コンサートの企画・制作・運営を手がける「ホットスタッフ・プロモーション」が間に入ることで、足りていない実績や信頼性を担保する。結果として、事務所には安心してアーティストを送り出してもらい、学生は希望に沿った形でアーティストをブッキングできるようになる。もちろん、間に入る以上はアーティストに対しても、学生に対しても、最後まで責任を持って関わらなくてはいけないのは言うまでもない。

「必要があると判断すれば、事務所と学校を何度でも往復しました。まだ現場を知らない学生からのオーダーには大胆でスケールの大きなものも多いので、しっかりと話し合って、本当に必要な情報をアーティストへ伝えるようにしました」。そう語るのは、ホットスタッフ・プロモーション営業企画部の高村信太氏だ。プロの世界では複数の仕事が同時に進行するため、打ち合わせも非常にタイトになりがちだが、学生はその感覚が希薄なため、茫洋とした質問やアイデアが無尽蔵に出てくる。それらをそのままアーティストに伝えていては時間のロスになってしまうため、肝要な情報を簡潔に伝えられるよう“通訳”することが間に入るものとしての役割だと言う。逆もまた然りで、アーティストからの質問を学生が理解できるよう、常に工夫を欠かさない。そこには業界で活躍する“先輩”として、やりとりの中で“後輩”である学生に、プロのやり方や感覚を養ってほしいという期待もあるとのことだ。

粗削りな若い感性が、唯一無二のステージを生み出す

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