エンタメ業界の夜を照らす[ハッチ・伊藤 大地 氏]

インタビューARCHIVE
本記事は2021年5月31日発行の季刊誌『EventBiz』vol.23で掲載した内容をWEB版記事として転載および再編集したものです。掲載されている内容や出演者の所属企業名、肩書等は取材当時のものです。

『EventBiz』vol.23|特集① コロナに負けない野外イベント
新型コロナウイルスの流行以来、音楽フェスや食イベントをはじめとするさまざまな野外イベントは、やむなく中止に追いやられてきた。そして今年、野外イベントを求める人々の期待に応えるべく、イベントの復活を発表する主催者が急増している。特集では徹底した感染対策を講じ、中止になった過去の分まで盛り上げようと手を尽くす主催者の姿勢やビジョンを紹介する。

広告・プロモーション制作やイベント企画などを手掛けるクリエイターチーム、ハッチは2014年、イベント事業部にシアターをプロデュースするチーム「Do it Theater」を発足した。同年、彼らはプロジェクトのひとつとして「Drive in Theater(ドライブインシアター)」を開催。映画や海外ドラマで見たワンシーンのような憧れの体験を味わえるドライブインシアターの魅力に迫る。

コロナ禍のエンタメ業界に元気を

伊藤 大地 さん
ハッチ イベント事業部
「Do it Theater」代表・シアタープロデューサー

初開催は静岡県・浜松市。「90年代頭に流行していたドライブインシアターを復活させるために開催しました」と話すのは「Do it Theater」代表・シアタープロデューサーの伊藤大地さんだ。当時、日本にドライブインシアターはなかったという。

初開催は成功し、その後は年1~2回のペースで開催を続けた。1~2日間で行われるドライブインシアターには、毎回100から120台ほどの車が集まった。

2020年、新型コロナウイルスの猛威によって引き起こされたエンターテインメント業界の低迷を受け、Do it Theater チームは“新シリーズ”としてプロジェクトのコンセプトを刷新。「エンタメ業界が大打撃を受けるなかでも、ドライブインシアターを開催することでエンタメを活性化していくこと、開催する際は感染予防の知識やソーシャルディスタンスの重要性などを発信して感染防止の啓発活動を行うことを軸にしました」と伊藤さん。開催とともにクラウドファンディングを通じて寄付を募り、新型コロナウイルス感染防止対策活動やエンタメ業界への支援も続けている。2020年は半年間で4回と、より回数を増やし開催。万博記念公園や大磯ロングビーチでは150台を収容した。

「イベントの規模は会場となる駐車場のサイズによる」と伊藤さん。ドライブインシアターの来場者は車内という個室に
守られているため、イベント規模が感染拡大のリスクに比例しないことが特長だ