『EventBiz』vol.32|特集① 大阪・関西万博に向けた社会の動き
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)は「未来社会の実験場」と言われており、新たな技術や製品・サービス、そして価値観が生まれる場でもあります。1970年の大阪万博が今の日本社会の礎となったように、大阪・関西万博は未来の日本を垣間見るまたとないチャンスになることが予想されます。そこで今回は、大阪・関西万博に向けて加速する社会の変化を特集します。
長田広告は大阪・関西万博「未来社会ショーケース事業」に協賛し、デジタルサイネージ「EXPO VISION」を提供することで世界に向けて情報発信を行っていく。協賛の背景や大阪・関西万博を通じた将来展望について話を聞いた。
目次
クリエイターのコンテンツや万博の英知を世界に発信する
─事業内容について教えてください
鎌仲 長田広告は屋外広告事業を基幹事業とし、デジタルサイネージや郵便局広告、LED ビジョンなども手掛けています。
石川 一言でいうと「看板一筋60年!」のような会社ですが、時代の流れと共にデジタルサイネージやLED ビジョンにも注力していこうとなったのが直近20年間で起きている出来事です。
─この度、大阪・関西万博の「未来社会ショーケース事業」への協賛を発表されましたが、提供する「EXPO VISION」とはどのようなものでしょうか
鎌仲 EXPO VISION は未来社会ショーケース事業の領域の1つである「デジタル万博」で活用されるデジタルサイネージです。次世代を担う若いクリエイターが作ったコンテンツや、万博の英知を世界に発信する役目を担います。名称は大阪・関西万博の会場運営を担当する石川勝プロデューサーに命名していただきました。中央部分に8m×15mのメインモニターを、両サイドには6.5m×11.5mのサブモニターを2機配置します。長田広告ではこれまで自治体庁舎(市役所や区役所等)向けに「コミュニティビジョン」というメディアを展開してきましたが、EXPOVISION はその進化系と言えるものです。
─開発の背景について教えてください
鎌仲 2025年日本国際博覧会協会と協議をしつつ開発を進めてきました。サイズも当初はもう少し小さいものを想定していたのですが、情報発信力の観点からもう少し大きい方がいいだろうということになり、現行のサイズとなりました。