新しいコンテンツに沿った音楽表現を提供[グランドファンク・剣持 学人 氏]

インタビューARCHIVE
本記事は2017年11月30日発行の季刊誌『EventBiz』vol.9で掲載した内容をWEB版記事として転載および再編集したものです。掲載されている内容や出演者の所属企業名、肩書等は取材当時のものです。

CM や映画などの音楽のプロデュース、作曲家やアーティストのマネジメントなどを手がけるグランドファンクが VRコンテンツ「Around the Sound」をリリース。この新しく不思議な魅力を持つ同コンテンツについて、プロデューサーの剣持学人氏に話を伺った。

「Around the Sound」とは

剣持 学人 氏
グランドファンク
プロデューサー

「Around the Sound」は同社と空気株式会社との連携で作られた VR サウンドコンテンツで、ヘッドマウントディスプレイを装着することでその技術を体感できる。VR の特性を生かし、映像内の360°円状に音源の発生ポイントが設置されており、顔の向きにより聞こえてくる楽曲の風合いが変化する。つまり一曲の楽曲コンテンツの中で、クラシックアレンジとロックアレンジを両方味わうことができ、顔の向きによってポイントを切り替えることで、音が変化していく様子を楽しむことができる。

「Around the Sound」が生まれるまで

昨年は VR 元年となり、さまざまなコンテンツが誕生した。しかし、360°の広がりを得た映像表現に対し、それに付随する音楽は平面的な BGM が貼られているだけの状態が続いていた。「この状況に音楽制作会社として、音楽もまた立体的な表現へと拡張できるのではないかと目をつけたのが始まりです」と剣持氏は話す。コンテンツを作り上げていく中で、特に意識したのは楽曲が持つバランスが崩れてしまわないようにすることだという。音楽はドラムなどリズムの部分が基盤となり、美しい構成が保たれている場合が多い。