“継続”が紡ぎ育てる夏フェス[OGA NAMAHAGE ROCK FESTIVAL・菅原 圭位 氏]

インタビューARCHIVE
本記事は2021年5月31日発行の季刊誌『EventBiz』vol.23で掲載した内容をWEB版記事として転載および再編集したものです。掲載されている内容や出演者の所属企業名、肩書等は取材当時のものです。

『EventBiz』vol.23|特集① コロナに負けない野外イベント
新型コロナウイルスの流行以来、音楽フェスや食イベントをはじめとするさまざまな野外イベントは、やむなく中止に追いやられてきた。そして今年、野外イベントを求める人々の期待に応えるべく、イベントの復活を発表する主催者が急増している。特集では徹底した感染対策を講じ、中止になった過去の分まで盛り上げようと手を尽くす主催者の姿勢やビジョンを紹介する。

秋田県・男鹿市で2010年から続く野外フェス「OGA NAMAHAGE ROCK FESTIVAL(オガ・ナマハゲ・ロックフェスティバル、ONRF)」は昨年、新型コロナの影響で開催を延期した。今年は感染症対策を徹底し7月23日から25日までの3日間の開催を予定している。アーティストや音楽ファンからも愛され、地域活性化にも大きく貢献するONRF実行委員長の菅原圭位氏に開催に対するこだわりを聞いた。

地元を元気にさせるフェスに

趣味でライブやフェスに足を運ぶ中で、地元でも開催してみたいと思ったことがONRF のはじまりです。当時、学校の統廃合やお店の閉店など、あまり明るい話題がなかった男鹿市に、野外フェス独特のハッピーな空気感を持ってきたかった。バンドマンの友人と協力し、準備期間を経て「OGA NAMAHAGE ROCK FESTIVAL vol.1」を初開催したのは2010年で、それから今日まで開催し続けてきました。

ONRF は実行委員会というかたちを取っていて、フェス運営のプロではない地元の有志が集まって開催しています。それゆえ、いまだに苦労は絶えません。しかし何年も続けていくうちに地元に経済効果が生まれ、周囲に味方が増え、応援してもらえるフェスになりました。ONRFの規模もずいぶん大きくなりましたが、その理由は「ここまでやめないで続けてきたこと」をおいてほかにないと思っています。

そのような中、昨年は新型コロナの影響で「vol.11」の延期を決めました。開催日程が重なる東京オリンピックが延期になったことも響きました。しかし「中止」ではなく「延期」を選択し、昨年出演予定だったアーティストに改めて声をかけたところ、ありがたいことにほとんどのアーティストに出演を快諾してもらえました。