地域と全国のブルワリーをつなぎ続ける「けやきひろば ビール祭り」[さいたまアリーナ・鈴木 一紀 氏]

インタビュー
本記事は2022年5月31日発行の季刊誌『EventBiz』vol.27で掲載した内容をWEB版記事として転載および再編集したものです。掲載されている内容や出演者の所属企業名、肩書等は取材当時のものです。

『EventBiz』vol.27|特集① イベントの未来とは
人と人とが交流する機運が高まりつつあり、大型イベントにも明るい兆しが見え始めている。多くのイベントたちは、開催形態を変化させながら新しい時代の荒波を生き抜いてきた。“イベント”は将来、それぞれどのような形式を選び取り、どのような進化を遂げてゆくのだろうか。人々に求められるこれからのイベントの在り方と未来像を、各イベントの展望から探る。

さいたまアリーナは5月12日から15日の4日間、さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ内で「2022けやきひろば春のビール祭り」を開催した。コロナ禍を経て3年ぶりのリアル開催を果たした同イベントの魅力と今後の展望について、イベントを担当する鈴木一紀氏に聞いた。

数あるビール祭りの中でも老舗

鈴木 一紀
さいたまアリーナ 事業部事業企画課 担当課長

「けやきひろば ビール祭り」は2009年に「けやきひろばビアフェスト」として始まったイベントだ。地域の人々に楽しんでもらうこと、さらに、さいたまスーパーアリーナ内の飲食店街の販促を目的に立ち上げ、テナントと地元飲食店・ブルワリー(ビールの醸造所)が集まり9店舗からスタートした。以降、徐々にクラフトビールに特化したイベントとして舵を切り、春は屋外のけやきひろばで、秋は屋内会場のコミュニティアリーナで開催する年に2回のスタイルへと変更した。

出店数も回数を重ねるごとに増加し、全国からブルワリー約90社と400種類以上のクラフトビールが集まるまでに拡大。会期5日間で10万人が参加する規模に成長し、名実ともに日本最大のビールフェスとなった。

ブルワリーと人々をつなげたい

しかし2019年秋の開催を最後に、コロナ禍へ突入。2020年春の準備中に中止が決定し、2020年の開催は叶わなかった。2021年は感染者数が減らない中、ブルワリーとイベントを楽しみしてくれているファンへ何かできることはないかと考え、オンラインショップを実施。鈴木氏は「お酒を小売りするには免許が必要で、その免許の取得するところからの準備が必要でした」と振り返る。