2023年「びわ湖マラソン」が誕生 新たな歴史が始まる[滋賀県・濱川 克彦 氏]

インタビュー
本記事は2022年5月31日発行の季刊誌『EventBiz』vol.27で掲載した内容をWEB版記事として転載および再編集したものです。掲載されている内容や出演者の所属企業名、肩書等は取材当時のものです。

『EventBiz』vol.27|特集① イベントの未来とは
人と人とが交流する機運が高まりつつあり、大型イベントにも明るい兆しが見え始めている。多くのイベントたちは、開催形態を変化させながら新しい時代の荒波を生き抜いてきた。“イベント”は将来、それぞれどのような形式を選び取り、どのような進化を遂げてゆくのだろうか。人々に求められるこれからのイベントの在り方と未来像を、各イベントの展望から探る。

2021年2月、滋賀県早春の風物詩である「びわ湖毎日マラソン」が約60年の歴史に終止符を打ち、有終の美を飾った。多くのランナーから愛されたマラソン大会の終了を惜しむ声は後を絶たなかったが、それは新たな歴史の幕開けでもある。滋賀県ではびわ湖毎日マラソンの後継となる「びわ湖マラソン」の立ち上げを目指し実行委員会を設立。そして2023年3月12日に開催が決定した。その背景を、大会実行委員会事務局長で県スポーツ課長の濵川克彦氏に聞いた。

毎日マラソンのレガシーを継承し滋賀県の魅力を発信したい

濱川 克彦
滋賀県文化スポーツ部 スポーツ課長
びわ湖マラソン大会 実行委員会事務局長

─「びわ湖マラソン」立ち上げの経緯について教えてください

前身とも言える「びわ湖毎日マラソン(以下、毎日マラソン)」は1962年から約60年にわたり滋賀県で開催され、多くのエリートランナーと地域住民から愛される滋賀県の魅力が詰まった大会でした。多くの名場面を生んだマラソンでしたが、2021年2月28日の第76回大会で滋賀県での開催を終え、2022年には大阪マラソンに統合されました。また、2009年には毎日マラソンの環境キャンペーン協賛事業として、ハーフと12キロの2部門からなる「びわ湖レイクサイドマラソン」が誕生しました。当初は1,000人規模の大会でしたが、徐々に規模を拡大し3,000人が集う大会に成長しました。一方で、歩道を走るマラソンであったため課題もあり、さらなる発展が期待されていました。

これらの状況を受け、滋賀県では県内外を対象に、滋賀県の魅力を発信する新しいマラソン大会の立ち上げを検討することになりました。それが「びわ湖マラソン」です。

─びわ湖マラソンはどのような大会になるのでしょうか

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