本記事は2016年5月31日発行の季刊誌『EventBiz』vol.3で掲載した内容をWEB版記事として転載および再編集したものです。掲載されている内容や出演者の所属企業名、肩書等は取材当時のものです。
不特定多数の人々が集まるイベントで出る大量のごみ。特に食のイベントではトレーや割りばし、ペットボトルなど、より多くのごみが排出される。「肉フェス」など大型イベントで活動するNPO iPledge(アイプレッジ)のプロジェクト「ごみゼロナビゲーション」から、環境対策へのアプローチやごみ対策の可能性を探る。
ピースフルなイベントでみたものとは
プロジェクト「ごみゼロナビゲーション」を行なうNPO iPledge は、設立が2014年と新しい団体だ。だが、このプロジェクト自体の歴史は長く、およそ20年にわたる。1994年、まだ“フェス”という呼称になじみのない頃、羽仁カンタ現代表やメンバーはいち来場者としてレゲエ音楽イベントに参加していた。平和・平等を謳うレゲエだが、会場ではごみの散乱など、来場者のマナーのなさが目立ち、実情はそのイメージとはかけ離れたものだった。
その後、この状況に疑問を抱き、イベントの運営事務局に問い合わせたことがきっかけとなり、国際青年環境NGO A SEED JAPAN のもとプロジェクト「ごみゼロナビゲーション」が始動することとなった。
環境への取組みを意識すること、させることの重要性
“ナビゲーション”のこだわりから見えるプロジェクトへの思い
ごみゼロナビゲーションは、「来場者参加型」のしくみをつくる“イベント環境対策プロジェクト”と謳っており、プロジェクトそのものが生活の中における分別の啓発活動としての一面を持っている。自発性がなければ人は動かないのである。
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