AR やセンサーなどの最新テクノロジーを駆使し、新たなスポーツをつくるという独自のアプローチでスポーツビジネス市場を切り開く meleap。エナジーボールやバリアを発動させながらプレイするようすは観客を楽しませ、観るスポーツとしても完成度の高い「HADO(ハドー)」は昨年、ネット配信を通じて3万人が観戦する国際大会を開催し話題を集めた。「次回の国際大会では観戦者を2桁増やす」と意気込む福田氏に“つくるスポーツ”の裏側と“育てるスポーツ”の戦略を聞いた。
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テクノスポーツ HADO とは
- HADO について教えてください
AR 技術とウェアラブル端末を用いた新しいスポーツです。僕らは「テクノスポーツ」と呼んでいます。対人戦では3対3のプレイが可能で、フィールド内を自由に動き回りながら、エナジーボールとバリアを駆使して、相手プレイヤーのライフを削り勝利を目指すといったものです。
リアルの場に敵が現れて、かめはめ波が撃てたら面白いなというところから、テクノスポーツ「HADO」はスタートしました。なので e スポーツとは発想の起点が異なり、あくまでもリアルの場で体験することをベースに考えています。
AR・VR 市場の今
-リアルの場でバーチャル体験できるというのは最近のテーマのようですね。AR や VR 市場の動向はどう捉えていますか
AR・VR 市場の現状は、年々コンテンツの消費スピードが早くなっていると感じています。今の消費者の心理では、ひとつの VR ゲームをやりこむ人はあまりいません。いろいろな種類を体験したがっている。それに合わせ、提供側も「リピートしなくても良いから、1回目に“やりたい”と思えるものが作れるかどうか」を重視しており、いかにいろいろなパターンを生み出せるかが今の市場で求められています。
ただ、このままでは消費者は満足しないことは明白で、多くのコンテンツが激しく入れ替わる中でも、やり続けるもの、深くハマり続けるものが生まれてくるはずです。そのための一つの切り口が「競技化」だと僕は考えています。