[Woman’s NEXT]セレスポ・熊内 栞 氏

インタビュー
本記事は2021年8月31日発行の季刊誌『EventBiz』vol.24で掲載した内容をWEB版記事として転載および再編集したものです。掲載されている内容や出演者の所属企業名、肩書等は取材当時のものです。
[Woman's NEXT]

業界で活躍する女性の姿を追う

人生を思い返す時、その節目を彩るようにして「イベント」が存在している。祭囃子に心躍らせたあの夏の夜を、大人になった今でも覚えている。辛い時、悲しい時、疲れて前に進めなくなった時、いつでも色あせない思い出が踏み出す力と勇気を与えてくれた。そんな、人々の心に残る思い出の場所を自分でも作りたくて、私はセレスポの門を叩いたんだ。

人生のターニングポイント 入社1年目の夏祭り

熊内 栞 さん
セレスポ 大阪支店 営業2課

熊内さんがセレスポ大阪支店にやってきたのは5年前。東京・町田で育ち、それまで親元を離れたことがなかった熊内さんにとって、仕事を覚えながら初めての一人暮らしをすることは人生で五本の指に入るであろう偉大な挑戦だった。

幸いなことに、先輩後輩の分け隔てなく何でも言い合える社内の空気は肌に合っており、教育係の先輩ともすぐに打ち解けることができた。とは言え右も左も分からない新入社員、覚えなくてはいけない仕事は山積みで、日々は慌ただしく過ぎ去っていった。

そして入社1年目の夏、熊内さんにとって忘れがたい仕事が舞い込んできた。それはかねてより熊内さんが切望していた夏祭りの運営。入社の動機とも言えるものだった。

実は熊内さん、「夏祭りの仕事がしたいです!」と声を大にして主張し続けていた。先輩社員から「やりたいことがあったら仕事が来るのをただ待つんじゃなくて、自分からやりたいですって言った方がいいよ」というアドバイスを受けたからだ。熊内さんは心の中で「ありがとうございます先輩!!」とガッツポーズを取った。

誰かに感動を与えること そして自分が感動すること

大好きな夏祭りを、今度は自分の手で作り上げる。熊内さんにとってそれはこの上なく甘美な響きだった。仕事である以上責任は伴うし、準備段階から当日の進行、撤収作業まで含めてやるべきことは山積みだった。けど、「誰かを感動させたい」という思いを胸に入社し、ようやくそのチャンスを手にした熊内さんにとっては、過程にある苦労でさえ誇らしいものに感じられた。

当日はいてもたってもいられず、ソワソワした気持ちで朝早くから現場に駆けつけた。何か不備はないか、参加するみんなが安全に楽しめるようにできているだろうか、頭では大丈夫だと思いながらも、何度も何度もチェックすることを止められなかった。

やがて夏祭りが始まると、会場には多くの人が押し寄せた。家族連れ、友達同士、恋人。訪れる人は老若男女さまざまだったが、その表情はみんな決まってキラキラと輝いており、今日という1日を心ゆくまで楽しんでいるように見えた。

その様子を見ていた熊内さんは心に、何か温かいものが流れ込んでくるのを感じた。あぁ、イベントってなんて素敵なんだろう。この仕事を選んで良かった。それは熊内さんが自分の手で成し得た仕事に対する何よりの報酬であり、今でも熊内さんが仕事をする上での原動力となっている。

大好きで「もっと」が止まらない これからもずっと走り続ける

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