昨今ますますの盛り上がりを見せる日本eスポーツ市場。かつてeスポーツ後進国と呼ばれた雪辱を晴らすかのごとく、さまざまなタイトルにおいてeスポーツ大会やイベントが開催されるようになりつつある。それは国内リーグにおいても同様であり、ほかのスポーツ同様各種メディアや一般から高い関心を集めている。今回、国内リーグの運営や競技大会の企画・プロデュース、eスポーツの広報・普及活動を手掛けるeスポーツコミュニケーションズの筧 誠一郎社長に話を伺った。
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eスポーツ拠点による都市開発が必要
「日本eスポーツリーグ」は日本のトッププレイヤーが集う年2回開催のリーグ大会で、2016年11月よりeスポーツコミュニケーションズ主催のもと3シーズンを開催し て き た。 第3シーズンである2018 Winterでは「FIFA 18(PS4)」、「BLAZBLUE CENTRALFICTION(PS4)」、「Overwatch(PC)」 の 3タイトルを使用し北海道・Naturals北海道、東京・東京ヴェルディeスポーツ、愛知・名古屋OJA、大阪・CYCLOPS OSAKA athlete gaming、熊本・LeGaime熊本の5チームが総当たり戦で互いの技術を競い合った。
推奨しているのは各地の主体団体がホームスタジアムを持つということだ。筧氏は「海外ではeスポーツ拠点による都市開発が行われており、地元の若い人がプロを目指す傾向にあります」と話す。また「今後は優勝チームやプレイヤーを海外の大会に出場させることを視野に海外団体と調整をしています」として、積極的にグローバル展開をする姿勢を見せる。
芸能人を登用したリーグ戦でファンを創出
eスポーツコミュニケーションズが手掛けるもうひとつのリーグ戦が「eスポーツスターリーグ」だ。こちらは芸能人によるゲーム対抗戦で、会場で出演者のプレイを観戦することも可能。「第1回eスポーツスターバトルチャンピオンシップ」は2018年1月8日に東京・TFTホール500で開催され、約350席のチケットが3分で完売する人気っぷりだ。「ウイニングイレブン2018(PS4)」、「ぷよぷよ™テ ト リ ス®(PS4)」、「 クラッシュロワイヤル(スマートフォン)」、「ストリートファイターⅤ(PS4)」の4タイトルを使用し、喜矢武豊氏(ゴールデンボンバー)、歌広場淳氏(ゴールデンボンバー)、青井ミドリ氏(ぞんび)、Reiji氏(THE SIXTH LIE)による「Scuderia Euclidチーム」、アメリカザリガニ、なすなかにし、セバスチャン、マンゴー北川(南国バカンス)、増田みなみ氏による「松竹芸能チーム」、倉持由香氏、吉田早希氏、野々宮ミカ氏、片岡沙耶氏、大貫彩香氏、小島みゆ氏、水沢柚乃氏による「グラチアeスポーツ部チーム」、矢口真里氏、古川小夏氏(アップアップガールズ(仮))、新井愛瞳氏(アップアップガールズ(仮))、宮澤茉凛氏(LoVendoЯ)による「アップフロントチーム」の計4チームが真剣勝負を繰り広げた。
根っからのゲーム好き芸能人が多数出るとあって、新たなeスポーツファン獲得のきっかけとなる本大会について筧氏は「今後も年2~3回ペースで開催予定です。第2回となる夏大会ではチーム数も大きく増えます」とこれからの展望を語る。