イベント業界で働く楽しさと大変さを正確に伝える[映像センター]

インタビューイベント職業図鑑
本記事は2022年11月30日発行の季刊誌『EventBiz』vol.29で掲載した内容をWEB版記事として転載および再編集したものです。掲載されている内容や出演者の所属企業名、肩書等は取材当時のものです。

『EventBiz』vol.29|特集 イベント業界で働く 2023
イベントのV字回復が期待される中、多くの企業の頭を悩ませているのが人手不足の問題です。働き方や働き手の考え方が大きく変わりはじめた今、優秀な人材をイベント会社・業界に確保するためにとるべきアクションを考えます。採用(新卒・中途)、人材育成、定着の各視点から、イベント会社のユニークな取り組みや先進事例、人材獲得を優位に進める企業、イベント業界で働く魅力などを紹介します。

「華々しくイベントが成功した」その裏側には隠れた苦労がある。普段は喧伝する必要はなくとも、イベント業界で長く充実感を持って働ける人材を獲得するために、企業側には現実を伝える必要性や誠実さが求められる。今回は、映像センター・管理企画室の笹本氏と坂口氏に新卒採用の今について聞いた。

イベント業界で働くとは?

(L)坂口 昇三 氏 映像センター 管理企画室 人事広報部 人事広報課 課長
(R)笹本 勝之 氏 映像センター 管理企画室 人事担当 次長

─新卒採用において気を付けていることは何でしょうか

笹本 新卒採用の場合、学生はイベントの仕事の実際について知らないことが多いです。例えばライブ・コンサート現場で働く仕事と聞くと、キラキラして楽しいイメージを持つかもしれませんが、そう感じるのは観客の立場であって、それをつくる裏方の私達の仕事は大変なものであることは丁寧に伝えるようにしています。入社後のミスマッチはお互いが幸せになれませんから。面接の場でも、私達から質問するだけでなく、学生側からの働くイメージづくりのために質問時間を多くつくるようにしています。

坂口 映像センターが手掛けるイベントはライブ・コンサートだけでなく、セミナーや展示会、学術会議、企業向けイベントなど多岐にわたります。また、私は人事広報部の前はイベントの現場で働いていたこともあり、説明会などで実体験を話す際、イベントは人を感動させることができる珍しい仕事であることはもちろん伝えますが、一方で働く大変さについても包み隠さず伝えるようにしています。学生にとって、よりリアルに働くイメージができると思いますし、また当社の勤務体系や労働環境整備の取り組みの話につなげられます。大変かもしれないけど、環境はしっかりしているよ、という。

─求める人物像を教えてください

笹本 当社の社員は、お客さんに満足してもらいたいという気持ちが人一倍強いと思います。私達の仕事の特性上、求められるのは①傾聴力、②積極的な行動力、③先を読む力、④自律・自立する力です。あらかじめ決まっていた内容がイベント本番や土壇場で変更されることは珍しくありません。そのような時でも冷静に対処でき、お客さんの要望に応える力は必要です。

一方でコロナ前と比べて、学生側の考え方や価値観は変わってきていると思われます。これまでは仕事内容に重きを置いた働き方を選ぶ学生が多かったが、最近はプライベートの時間や福利厚生、安定性を重視している……と。確かにそういった印象もありますが、当社の場合は仕事内容や職種にこだわりの強い学生は多いように感じられます。

映像センターならではの体験

─内定を出した後の対応を教えてください