本記事は2016年5月31日発行の季刊誌『EventBiz』vol.3で掲載した内容をWEB版記事として転載および再編集したものです。掲載されている内容や出演者の所属企業名、肩書等は取材当時のものです。
気候が暖かくなってくると話題に上ることが多くなる「食中毒」。この食中毒を引き起こす要因にはフグや毒キノコなどの自然毒や、農薬などによる化学物質、寄生虫などによるものもあるが、その多くは細菌とウイルスによる。代表的なものとして、腸管出血性大腸菌(O-157)やノロウイルス(乾燥に強いため冬場に多い)が挙げられるが、これらは感染力が非常に強いため集団感染を引き起こすケースもある。
微生物による食品の汚染が原因で発生する食中毒は、気温とともに湿度も高くなるこれからの季節に増加する。イベントにおいては通常の営業形態とは異なる調理スペースであることや多くの料理を提供することとなり、いつも以上に注意が必要となる。予防には、調理器具の洗浄や手洗いなどの徹底のほか、しっかりと加熱調理し、調理後は冷蔵保存することが重要だ。主な食中毒菌の特徴について以下にまとめる。