イベント空間のパイオニアとして歩む[橋爪 紳也 氏]

インタビューARCHIVE
本記事は2015年11月30日発行の季刊誌『EventBiz』vol.1で掲載した内容をWEB版記事として転載および再編集したものです。掲載されている内容や出演者の所属企業名、肩書等は取材当時のものです。

大阪万博に魅せられた少年時代

大阪ミナミの盛り場が故郷で、毎日がイベントのような環境で育ちました。小学4年生のときに「大阪万博」があり、18回ほど会場に行ったのですが、すべてのパビリオンを見て、「こんなに楽しい場所があるんだ」と心打たれました。当時、父の経営する建築塗装会社もいくつかのパビリオンの設営に関わっており、父の仕事を誇りに思ったものです。また、万博会場内で外国の方々にサインをもらった経験は、私にとってはじめての国際交流でもありました。

万博では毎日催事が行なわれていて、行き交う人はみな楽しそうでした。私は展示会やエンターテインメントという空間に興味を持ち、家ではパンフレットを頼りに、見様見真似のジオラマ造りに夢中になりました。振り返ると、万博で出会った「街全体で行なうお祭り騒ぎ」が、私にとってのイベント業の原点かもしれません。

脱・前例主義の芽生え

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