[自創空間]放送サービスセンター・南﨑 康貴 氏

インタビュー
本記事は2021年11月30日発行の季刊誌『EventBiz』vol.25で掲載した内容をWEB版記事として転載および再編集したものです。掲載されている内容や出演者の所属企業名、肩書等は取材当時のものです。

カヌーの面白さに目覚めインストラクターの道へ

南﨑 康貴 氏(放送サービスセンター 代表取締役社長)

子供の頃の私は体を動かすのが好きで、よく友達と公園で野球やサッカーをしていました。中学校ではサッカー部に、高校ではバドミントン部に入りましたが、大会で良い成績を残すために努力するというよりかは、仲間内でワイワイやるのが楽しかったです。

勉強はあまり好きではありませんでしたが、物理は面白いと感じていました。自分の身の回りで起きている現象が実は一定のロジックに則って発生しているものだと知ると、まるで世界の謎を解き明かしたような気持ちになれたからです。

高校卒業後はアルバイトに精を出しつつ、自由を謳歌していました。そんな時、当時ハマっていた椎名誠さんの本でカヌーのことを知り、自分もやってみたいという衝動に突き動かされ、海外にバックパックで行って実際に漕いでみました。それが本当に面白くて、本格的に勉強してみたいと思うようになった私は、すぐさまアウトドアの専門学校に入学することを決めました。そこで2年間インストラクターになるための勉強をして、卒業後は埼玉の長瀞でカヌーのインストラクターに就職しました。

大自然に囲まれ過ごした日々 時に見せる厳しさもまた魅力

長瀞と言えばライン下りが有名な観光地ですが、週末のピーク時以外はそこまで観光客で溢れかえっているわけではありません。お客さんに教えつつ、空き時間には自分たちもカヌーの技術を培える、最高の環境でした。今にして思えば東京よりもゆったりとした時間が流れていた気がします。

就職して少しすると、新規事業として当時流行りはじめていたラフティングもやるようになりました。ノウハウもなく試行錯誤の連続でしたが、客層の多くが家族連れや若い女性だったこともあり、特に辛いと感じることもなく和気あいあいと日々のコミュニケーションを楽しんでいました。

大自然の中で過ごす時間は魅力的ですが、雨で増水した時などは人の命を預かる重みを感じることもありました。ですが、その雄大さと恐ろしさというギャップもまた、私がカヌーに惹かれた魅力のひとつです。

父を助けるため再び東京へ ギャップの中で見つけた面白さ

長瀞で大好きなカヌーを漕ぐ日々がいつまでも続くと信じていましたが、放送サービスセンター創業者である祖父が他界したことをきっかけに、東京に戻ることになります。当時会社は経営難に陥っていて、当時社長だった父の負担を少しでも和らげようと手伝うことに決めたのです。