『EventBiz』vol.27|特集① イベントの未来とは
人と人とが交流する機運が高まりつつあり、大型イベントにも明るい兆しが見え始めている。多くのイベントたちは、開催形態を変化させながら新しい時代の荒波を生き抜いてきた。“イベント”は将来、それぞれどのような形式を選び取り、どのような進化を遂げてゆくのだろうか。人々に求められるこれからのイベントの在り方と未来像を、各イベントの展望から探る。
2022年が始まり、まだ正月気分が抜けきっていない1月5日。イベント業界を震撼させるニュースが飛び込んできた。なんと日本最大の野外フェスとして知られる ROCK IN JAPAN FESTIVAL が2022年より開催地を茨城県ひたちなか市にある国営ひたち海浜公園から千葉市蘇我スポーツ公園に移すというのだ。新型コロナウイルスの影響により2020年から2年連続で中止になったことは知っていたが、よもやこのような展開になるとは誰が想像していただろうか。ともあれ、ROCK IN JAPAN FESTIVAL は新天地で新たな歴史を刻むこととなった。そこで編集部では、事務局に書面インタビューを試みた。
3年ぶりの開催 新たな地での開催にかける思いは
昨年の夏、収容人数を例年の半分以下にし、できる限りの感染対策も講じた ROCK IN JAPAN FESTIVALを中止にせざるを得なかったことは、とても残念であり、私たちにとって大きなダメージでした。会場を茨城県ひたちなか市の国営ひたち海浜公園から千葉市蘇我スポーツ公園へ移転したことも、イベント業界を取り巻く、厳しい状況に向き合った結果の重い選択でした。
千葉市蘇我スポーツ公園は、広大でフラットなグラウンド状の空間に複数のステージを建てることが可能です。ROCK IN JAPAN FRESTIVAL は日本最大の野外ロックフェスティバルとしてのスケールはそのままに、都心からのアクセスが良くなり、より気軽に参加できる都市型フェスへと進化することになります。新たな開催地で、新時代のロック・フェスとしてRCOK IN JAPAN FESTIVAL をスタートさせたいと思っています。