展示会に出展する際、たとえブースデザインに多くの予算はかけられなくとも、来場者に向けて、熱意や意欲はアピールしたい。そのようなとき「広く」「明るく」「騒がしい」会場内では、来場者の視覚にうったえる手法は展示会集客の基本といえる。今回はブース施工や LED ライトパネルのレンタルを手掛けるグリフィン・鎌田浩平氏に手軽にできる「ブースのひと工夫」を尋ねた。
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1小間だからこそ試したい展示アイデア
展示会場では、巨大な造作や大きな面積を占めるブースは当然、目を引くし人も集める。そのような中、1小間の基礎装飾ブースで張り合うのはいくらか心もとない。有利な出展小間位置を確保できれば良いが、1小間出展の場合の多くは、左右を他社のブースで挟まれる。当然、通路に接する面が多いほど来場者からの視線を集めやすいが、1面のみ解放の場合、来場者はブースの目の前に訪れるまで、何を展示しているのかさえ分からない。それどころか、気付かず素通りされることだってあるだろう。相当な機会損失といえる。そういった状況の解決策のひとつに「まわりのブースよりも明るくする」ことが挙げられる。何としてでも来場者の視界に映り込むことが、出展目標達成の第一歩につながる。
LED ライトパネルの使いどころ
ポスターパネルを光らせたり、出展物にスポットライトを当てたりすることは、会場内でもよく見かける光景だ。シンプルな柱と壁面で構成される基礎装飾ブースにおいて、明るく照らせる箇所は限られる。一方で、意外と盲点なのがブース上部(パラペット)の社名板だ。通路の離れた位置から見たときに、一番に目に入る箇所にもかかわらず手つかずで、飾り気のないフォントのまま掲示している出展企業はかなりの数だ。
ブースの設営・施工を手掛けるグリフィンは、社名板サイズの LED ライトパネルのみのレンタル・設置にも対応している。鎌田氏は「会社名に加え、会社ロゴやキャッチコピーを掲出することで、より PR 効果が高まる。パネルの全体とエッジが光る仕組みで、上品さを兼ね備えた製品であるため、展示会のみならず学会や就活イベントの雰囲気にもマッチする」と話す。
鎌田 浩平 氏
グリフィン プロモーション事業部 主任