『EventBiz』vol.29|特集 イベント業界で働く 2023
イベントのV字回復が期待される中、多くの企業の頭を悩ませているのが人手不足の問題です。働き方や働き手の考え方が大きく変わりはじめた今、優秀な人材をイベント会社・業界に確保するためにとるべきアクションを考えます。
イベントの企画や制作などを手掛けるトーガシは11月、コーポレートムービーを2本制作・公開した。レトロゲーム風の意欲的な動画コンテンツは、世の中に向けたメッセージだけでなく、社内や社員に対して伝えたい願いも込められているという。トーガシに制作秘話を尋ねた。
[Contents]
イベント業界のリスタート
─新しいコーポレートムービー「イベントアドベンチャー」および「イベントチャレンジャー」はどのような経緯で生まれましたか
未来のイベントマンである学生や子どもたちにわれわれの熱い気持ちを届けたいという思いから、イベント業界への興味関心を持ってもらうための効果的な方法として、動画コンテンツを選びました。動画は TikTok やインスタグラムなどのSNS 上でも積極的に活用され、今やいつでもどこでも人々の手元で再生され、楽しまれる重要な情報源といえるでしょう。また今回の動画は、年代問わず楽しむものというイメージをもつ「ゲーム」の要素を散りばめて構成し「ゲームを前のめりで楽しむように、仕事も前のめりで楽しめる」というメッセージを込めました。またパンデミック以降、ようやく今年はリアルイベントにも回復の兆しがみられ、イベント業界の再生や再興、再出発を目指すべきタイミングでもあるのです。
「イベントアドベンチャー」はイベント業界におけるトーガシの軌跡を辿る旅。広い宇宙に点在する星をイベント会場に見立て、宇宙船でイベントを見つけながら進みます。創業から57年の歴史をもつトーガシの業務領域と、イベント業界の奥深さ・幅広さを表現しています。
「イベントチャレンジャー」はわれわれの仕事で大切な要素であるチームワークを描きました。集結や結成、協力というキーワードから連想される、力強さの裏に優しさを秘めるヒーロー戦隊モノがモチーフです。イベントのプロ集団として、社員たちが日々誇りを持ち業務にあたるようすを表現しました。加えて、若手社員からベテラン社員まで幅広い年齢層の社員が出演し、さらに営業からデザイン、製作、DX コンサル、スポーツマネジメントの部署をまたぎ、会社全体を巻き込むことで「次は何を作るんだろう」という期待感を社内で高めることもねらいのひとつです。