本記事は2018年2月28日発行の季刊誌『EventBiz』vol.10で掲載した内容をWEB版記事として転載および再編集したものです。掲載されている内容や出演者の所属企業名、肩書等は取材当時のものです。
2020年東京オリンピック・パラリンピックの決定から国内のスポーツブームに火がつき、その手軽さから多くの競技人口を持つランニング。そして全国津々浦々、さまざまなマラソンイベントが一年を通して開催されているが、もちろんランナーたちは好みの時期や自分の競技スタイルに合わせて出場する大会を選択している。今回は-17℃のアメリカ・マサチューセッツ州、マーシュフィールドニューイヤーマラソンで完走し見事優勝、さらに世界記録までをもつかみ取り一躍話題となった最強の公務員ランナー川内優輝選手に“ランナーの視点から”捉えるマラソンイベントについて聞いた。
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走ることが好き
―他のマラソン選手との違いをご自身でどのように分析していますか。また、なぜ数多くのレースに短い間隔で出場されているのでしょうか
私自身が走り続けている理由の一つとして「世界各国、日本全国市民マラソン巡り」という夢があります。走ることが好きなだけでなく、旅も好きなので「マラソン」+「旅行」=「遠征」となるのです。ですので、頻繁にレースに出場すること自体が「夢の実現」であるという点が、「五輪」を目標に走っている他のエリート選手とは違うと思います。
そして、この夢の実現のための頻繁なレース参加は私のトレーニングの根幹になっており、独りで練習するよりも、非常に質の高い良いトレーニングができています。これはレースでは交通規制があり、タイム計測があり、給水があり、応援があり、と個人練習にはない様々なメリットがあるためだと考えられます。
良いマラソンイベントとは
―川内選手から見て、良いマラソンイベントとは、どのようなものでしょうか。そのポイントを教えてください
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