本記事は2022年5月31日発行の季刊誌『EventBiz』vol.27で掲載した内容をWEB版記事として転載および再編集したものです。掲載されている内容や出演者の所属企業名、肩書等は取材当時のものです。
『EventBiz』vol.27|特集① イベントの未来とは
人と人とが交流する機運が高まりつつあり、大型イベントにも明るい兆しが見え始めている。多くのイベントたちは、開催形態を変化させながら新しい時代の荒波を生き抜いてきた。“イベント”は将来、それぞれどのような形式を選び取り、どのような進化を遂げてゆくのだろうか。人々に求められるこれからのイベントの在り方と未来像を、各イベントの展望から探る。
「DESIGNART TOKYO」は東京を舞台に、アート、デザイン、インテリア、ファッション、ものづくり、インスタレーションなどが集まる、日本最大級のデザイン&アートフェスティバルだ。今年は10月21日から30日の10日間、東京・表参道を中心とした各エリア内のショップやショールーム、商業施設、ギャラリーで展開する。コロナ禍でもリアルにこだわった。「DESIGNART TOKYO」の歩みと開催にかける思いについて、発起人の一人である青木昭夫氏に聞いた。
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デザインとアート、双方の考え方が求められる世界
「本来、デザインとアートの考え方はまったく違うものですが、世界でデザインとアートの垣根はなくなり、融合しつつあります」と青木氏。今までであれば、イベントの世界でもデザインとアートは別の分野として扱われ、デザインならデザインイベント、アートならアートフェアとして開催されてきた。しかし、世界最大級のアートイベント「Design Miami」でも、一点物やユニークなコンセプトを持ったアートのようなデザイン家具を提案するメーカーが増加するなど次々と一体化が進んでいる。この潮流を受け、青木氏を含む6人の発起人はアートとデザインの両面から同じイベントで展示販売する「DESIGNART TOKYO」を立ち上げた。
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